しゅみ

アフリカチビネズミMus minutoidesの飼育とか繁殖とか

所属研究室および近所の研究室の有志で適当に飼育。導入個体数8で5-6世代ほど回して増やしたりしていました。総飼育個体数はもうよく覚えていませんが60は下回らないはず。もう一匹も居なくなって久しいので総括。
20070302up。

飼育環境

トイレットペーパの芯に入るちびねず写真 チョコエッグのカプセルとちびねずの写真

飼育容器は水槽を推奨。体サイズがかなり小さいので網のケージだと飼えないかも。主にプラ製の水槽を使用していました。よじ登る事が好きな様なので藁を束ねたものや割り箸を入れたりしてました。あわてた時にピュンピュン飛び回るのでたまに骨折します。藁の敷床でも骨折する事がある様なので床材は細かく柔らかいものが安全かと。とは言っても安いパインチップで十分ですけど。

ほとんど鳴きません。走り回る音はしますがきわめて静か。基本的に触れません。臆病です。ほぼ眺めるだけの生き物ですね。 ともかく脆いです。重いものは入れないか、床材の上に置くべきではありません。陶器の餌入れを床材の上においてあった時、餌入れの直下を掘り返して下敷きになった個体がいました。当然ヂュとか言って即死です。それからはプラ製で小型の餌入れ(というか遠沈管のフタ)にしました。

餌はハムスター用のペレットやら種ミックス、果物、ハムスター用ゼリーなど。水はかなり飲みます。ボール式の給水ボトルだと飲めなくなる(ボールを押さずに飲んで気泡を入れてしまう)事が多いのでボールなしのがおすすめ。餌を容器に入れておいてもどうせ散らばらせるので床材にばらまいておくだけでも十分です。

寿命はそれほど長くない様で、2年もつ個体はほとんど居ませんでした。子供を産むとメスの寿命は縮まる傾向がある気がしましたが確かな事はなんとも。

繁殖について

巣?の写真 チビネズミ交尾写真

放っとくとテキトウに交尾します。一年中適温に保たれている部屋で飼育していましたが、繁殖する時期としない時期がかなりはっきりしていました。出産は2-5月あたりに多かった様な気はします。秋口にも繁殖した気がしますがうろ覚え。

妊娠期間はマウス程度。妊娠期間の最後の数日でいきなりお腹がパンパンになって左右にはみだしてきます。

赤児の写真 母親と赤児の写真

出産前になると敷床にくぼみを作ります。藁があれば覆いの様なものを作る事もあるので巣穴っぽいものを形成するのかもしれません。産まれる仔は4-5個体。仔は出産直後はピンクで、頭蓋の縫合線まわりの血管とか丸見え。

チビネズ幼体写真 チビネズ幼体写真

しばらくすると皮下に毛の色が見えてきます。この頃になると動きが活発になってきて巣穴から這い出したりします。まあ何を考えている訳でもない様でただウロウロするだけです。結局お母さんに連れ戻されるんですけどね。

這い回る仔の写真 乳を飲む子供達の写真

かなり大きくなるまで乳を飲んで育ちます。親が小さいのか仔が大きいのか分かりませんが、お母さんはもみくちゃです。

仔食いとか

チビネズミ仔食い写真

かなり神経質で、騒がしい環境では仔食いが頻発します。同居個体による仔食いは見られず、全てママンによる犯行でした。集まってゴソゴソするのが好きな様で、オスを分けたりする必要はない様です。

5-6箇所に分けて飼育が行われていましたが、増える環境と増えない環境が明確に分かれていました。静かにしておけば勝手に増える気がします。逆に言えば騒がしい環境だと出産>仔食いを繰り返すので個体の疲弊を避けるために雌雄同居させない方がいいかも。 メスは子供産むと体型が変わります。だんだんでっかくなります。

ぼくたちの、しっぱい

ボク自身は1つがい導入して女系で継代し、5世代目まで繋ぎました。コードネームと繁殖回数は以下の通り。カッコ内が繁殖回数。繁殖回数に4をかけると大体の産仔数になります。

オオネエチャン(5)>チュウネエチャン(2)>チュウネエチャン娘(3+)>チビコ(2)>チビコ仔

折り重なっているチビネズミ

自分で維持したケージは最大で二つだけで、産まれた子供のほとんど(特にオス)は他の人にばらまいていたので手元に居た個体はあまり多くありません。チュウネエチャンあたりの繁殖回数が少ないのは、手元で繁殖させた後で他の人に委ねたためです。ポコポコ増えるのに気を良くして鼻が短い個体とか眼の大きい個体とか選別して交配している内に奇形率が上昇したので繁殖を抑えたら数が減って終了。 最大の個体供給源が趣味に走ったこと、他の人たちがあまり増やさなかった事が失敗原因ですね。

変な趣味さえ出さなければ繁殖、継代は容易だと思われます。

どうでもいいかもしれない事

グレー個体の写真

たまにグレーの体色が出ます。グレーの個体は頭骨が若干扁平です。また消化器系が弱い傾向があり、総じて短命です。グレーの仔が産まれる時は産まれる子供が少し少なかったりしました。グレーがオスばっかりなのと合わせて性決定に関わる染色体に載っていてメスだと致死になっているのかもしれません。三毛猫みたいに。

思いつくままに記しましたが、こんなとこでしょうかねえ。