しゅみ

電気泳動ゲル撮影装置の自作

デジタル化の波というものは確かにあったのです。20081004

電気泳動ゲル撮影装置

ゲル撮影装置外観写真 ゲル撮影装置内部写真

DNAをゴニョゴニョする時、しばしばアガロースゲル電気泳動によって分離させます。この時にDNA量を可視化するのに用いられるのがエチジウムブロマイドやサイバーゴールド。DNAに結合する特性があり、さらに紫外線を当てると発光するのでDNAの存在を確認できるのです。ところが紫外線は人体に有害です。直視していると緑内障になったりしますのでUVカットフィルタを通して観察する必要があります。実験記録を残すためにはゲルを撮影しないといけないんですが、明るい部屋で撮影しつつ紫外線を漏らさない様に撮影装置も工夫が凝らされており、カメラや紫外線投光装置ごと暗幕で覆ってしまうものや小型の樹脂製スカートと一体化したカメラなどがあります。

大型ポラロイドカメラと暗幕で覆っての撮影に嫌気がさしたある日、デジカメをトランスイルミネータに乗せて撮影する怪しいアイテムを自作しました。メールのやりとりからすると2005年の8月頃に作った模様。

主な材料は複写台、ポリプロピレン板、UVカットフィルタ、結束バンドなど。要はデジカメを下に向けて固定する台と、その台をスカート状に覆うカバーがあれば良いのです。複写台はカメラをマウントするネジやら脚やら付いてて便利なので利用。マウンテンサイクルから発掘しました。こういう事もあろうかととっておいたのです。嘘ですが。

複写台の脚に合わせてPP板を切り出し、穴を開けて結束バンドで固定。ビニールテープで適当に遮光。デジカメから突出するレンズ部と干渉しない高さにUVカットフィルタを取り付けて終了。ゲルとの距離が近すぎると温度、湿度条件によって結露が生じます。またデジカメによって撮影可能距離が違いますので、まあテキトーに高さ調整。

ドギューン1号

電気泳動ゲルの写真

普通に撮れます。普通過ぎて何も特記する事がありません。

最大撮影領域はトランスイルミネータの発光部分よりちょっと広めにしてあります。ちっこいゲルを視野いっぱいに撮影したい時はマクロモードにする必要があります。3年使って一度も不具合やらクレームがない所を見ると、機能的にはこれで必要十分なんでしょうね。

昔のメールを漁ったらドギューン1号なる名前が付いていました。もうすっかり忘れてた。ごめんねドギューン1号。

最近は市販で色々とある様ですね。ちょっと調べてみたら市販品は金属製だったりして超カッコイイですね。こんなガラクタは低コスト以外何のメリットもありませんね。でもまあ、せっかく作ったので作っちゃったものの記録として。