しゅみ

光るフェイ・イェンを作る

ハセガワのバーチャロンシリーズ第3アイテムであるフェイ・イェン。これを電飾を施しつつ作ってみました。20080522

完成写真

いきさつ

普通の模型は動きません。ですが、やはり動きを表現したい!という欲求があります。少なくともワタクシには。

そこで動きを感じさせる様なポージング、というのがあります。重心をずらして四肢を…という方法ですね。だがしかしハセガワバーチャロンシリーズは間接が弱いので固定ポーズにしなきゃムリムリです。しかもフェイはポーズ取らせるのが難しいのです。センスが必要です。しばしフェイを弄くり回した結果、ワタクシには不可能であると分かりました!

なら次なる方法ですね。光ですよ光。バーチャロンメカといえば明滅する光。本体が動かなくても発光部が明滅する事で動きを与えられる!そして展示会で目立つのはデカい、光る、動く、いっぱいあるのどれかだ!もう光らせるしかありませんね。

ともかく簡単なので、誰にでもオススメ。ですが以下の説明だけで全貌を把握するのは余程のエスパーでないと無理ですね。マメに写真とっときゃよかったですね。次作る時は撮ろうとおもいました。はい。

電飾

フェイのフォトン…じゃなくて発光ポイントは頭部(バイザー、額)、腰後部リボン4枚のみです。楽勝ですね!正確にはVコンバータの中央部分も光るのかもしれませんが、あえて無視。だって技術的には可能だけどめんどくさいし、後ろだから展示した時に見えないんだもん。

小型化で余裕

LEDはスタンレーの側面発光型チップLED (DC1113F 508nm 3.3V 10mA 34mcd)です。DNAっぽく青緑色に光ります。1.7x0.6mmと元村民(偽)さんちの電飾テムジンに使われているLEDより遥かに小さいですよ!さらに配線にはラッピングワイヤを使用。これまた細いですよ!部品の小ささにより技術的余裕が産まれてフェイでも楽勝です。

電源の互換性を高めるため、電流制限には抵抗ではなくCRD(定電流ダイオード)を使っています。細かい計算しなくてもイイから知識がなくても楽勝だぜ!とりあえずLEDを2個直列に接続するとして、15mA流してみたらうおっまぶしっくて目が潰れそうだったので10mAにしました。

リボン

リボンはスペースこそ狭めですが大した問題ではありません。むしろ取り付け基部の強度が…。小さい方のリボンはキットのパーツをちょっぴり削ってスペース確保。配線スペース確保のためにボールジョイントのあるあたりをゴッソリ削り取ってます。クリアパーツも発光部分ギリギリまで削り込んでスペースを確保してLEDをゼリー状瞬着で接着。クリアパーツを外装に接着して、残った隙間はアルテコ埋め。左右それぞれに一個ずつLEDを埋めて直列に配線してあります。配線をプラ版とアルテコで固めて橋渡し。出来てから光らせてみたら左右で明るさが違うぜ違いすぎるぜ!どうやらLEDの設置角度がシビアに効いてくる模様。まあもうしょうがねえ!次に活かそう。

○

大きい方はラクチン。クリアパーツ固定用のリブをゴリゴリ削って、直列配線した2個のLEDを瞬着で固定して終了…じゃなくて光を拡散させる工夫をしたんだった。クリアパーツの裏面をペーパーで荒らすのと、液晶モニタの光を拡散させる謎シートから切り出した謎の拡散板を挟んであります。これにより先に作ったリボンの小さい方より遥かに見栄えがいいぜえーフウハハァ。謎シート最高。小さい方同様に左右のユニットを橋渡しして、さらに黄色いパーツに接着。隙間はアルテコで固めました。

リボンから腰側への配線は穴開けて通して終了。小さい方のリボンは塗装後に取り付ける必要があったので別な穴を通ってます。だって通らなかったんだからしょうがないでしょう!ラッピングワイヤにしとけばよかったんですけどね。なぜか小さいリボンだけATAケーブルをばらしたものを使ったんですよ。なぜか。太いのにね。

リボン接合部の形状が変更されているので付属のポリパーツは使いません。すなわち動きませんが問題無し!接合部がややゴツくなっているので元のままだと黄色いパーツがはまりません。ちょびっと削ってむりやりクリア。ちょっとブリッジが太すぎたのですね。

頭部
フェイ-イェン脳みそ写真

額とバイザーが近接してるのであえて別光源を設ける必要はないでしょう。「脳みそ」を作ります。バイザー基部をエッチングソーで切り取り、アルテコで穴を埋めつつ上部にバルジを設けます。これを原型として透明レジンに置換。簡単な形だし、数いらないからおゆまるでも良かった気はします。複製できたら脳みその後面をちょっぴりドリルで穿ってワイヤをハンダ付けしたチップLEDを仕込みます。LEDは縦に並んでいます。上部バルジに向けたものが一つ、バイザー方向に直射するものが一つ。LEDはゼリー状瞬着と硬化スプレーで素早く固定。光モレ防止のために銀、黒とテキトウに筆塗り。さらにCRDをハンダ付けして頭部に収めてあります。頭はデカいからね!

光源が準備できたら、頭部にテキトウに接着。バイザーの隙間はプラ板で塞ぎました。額は前述の拡散板入り。バイザーにも一度は拡散板を入れたのですが、点光源の方が目っぽくてカッコいいや!と思ったのでやめました。一つ目はカッコいいね!主観だけど。

遮光
○

工作が終わったら遮光です。パーツの裏やら発光ユニットにもそれなりに銀やら黒やら塗っておきましたが、どうしても漏れはあるもの。

特にリボンの外装とクリアパーツの間はどうしても隙間ができてしまいますのでタミヤパテで塞ぎます。タミヤパテの遮光能力は最強。サーフェイサー吹く前なら隙間に詰め込んだ後で溶剤含ませた綿棒でゴシゴシするだけではみ出しを除去できるしね。ラクチンで最強。

大まかな遮光処理が終わったらLEDを収めてあるユニット全体を銀+黒の塗料で塗り塗り。さらに上からサーフェイサーを吹きます。が、どうも定着が弱くて上から塗った塗料が剥がれてしまいますね。後であっちこっちリタッチしました。難しいもんです。

配線
フェイ-イェン足裏写真

フェイは細くて小さいですが、ラッピングワイヤが細いので配線を通すのに苦労はありません。間接は全て活かしたままです。

頭部からのワイヤーは首を通して胴体へ。首には1mmの穴を貫通させました。延髄ですね。胸から腰にかけてリボンのCRD3個を収納し、さらに頭とリボンを合わせた4つのラインを並列接続してます。よって腰から下はワイヤ2本だけです。テキトーに穴を開けて通しています。膝はグレーのパーツとポリキャップを削って無理矢理配線。足首のボールジョイントは受け側の球状のへこみに溝をほって配線。最終的に足の裏に開けた穴から逃がしてあります。断線しにくくする為に各所でワイヤー長に余裕を持たせてあります。

点灯回路

LED側にCRDを取り付けてあるので、それなりの電圧をかけるだけで発光するのですが、ただ光るだけでは面白くないというか動きがなくてつまんないです。やはりバーチャロイドらしく明滅させねば!ボワーンボワーンさせねば!というわけで点滅回路を作りました。マルチバイブレータ、LED、電子ホタル等の単語でググってみると色々出てくるかと思います。

回路図

回路図の左半分が非安定マルチバイブレータ回路、右の下が積分回路、右上がフェイ本体に仕込んであるLED+CRD部分。実装はユニバーサル基板上でテキトウにハンダ付けして終了。フェイ本体との接続部はワニ口クリップ。電源は9Vの箱電池です。一個でも点きますがホビーショウでの長時間稼働を想定して2個並列接続。でも必要なかったみたいです。LEDの消費電力なんて知れてますからね。

基板は台の裏側に両面テープで固定。スイッチはありません。フェイ固定用のアルミパイプを通して出したワイヤーをワニ口クリップで挟むことで点灯します。

その他変更点

基本的には組んで塗っただけです。が、いちおうチョコチョコ変更した部分はあります。何か変えないと目立たないからなあ!

ソーラクス

とりあえず削ります。ゴリゴリやってると穴があきそうだったので、黒い瞬着で裏打ち。それも穴が開いてきたのでさらにアルテコで裏打ち。工作時期によって使うものが違うけど、良くある事だよね!上の面と下の面が接するラインは変えずに削っていきましたが、なんか個人的に好感が持てなかったのでちょっと上げてみました。形状がどうのサイズがどうのとやってたら近くに居た人に蹴られたのでほどほどにする方がいいと学びました。

ティアラ
上から見たフェイ

御機嫌精密さまのエッチングティアラです。入手してから時間が経つ間にハイエンドCGが登場、普通のティアラは薄いのじゃダメらしい事になったのでハート付きの方にしたですよ。先っちょの菱形を曲げるのが難しいね!適切な工具がなかったので、ノギスで挟んで金属定規でえいやっとプッシュプッシュx5。ティアラとアホ毛の干渉はアホ毛と髪の取り付け角度を少しずつ後方に流してクリア。アホ毛が真横を向いていますが、気にしない!ちなみに髪の毛のボールジョイントは切り飛ばしてプラ棒でつないであります。可動なんていらねえぜ!

BaseStation写真

VR RIDERSが告知される前は自ブースでの展示を考えていたのでACアダプタを使うつもりでしたが、余所さまのブースでは電源が自由にならねえ!ので電池式です。そうすると電池を隠すスペースが必要です。天然自然、台が巨大化するわけです。まあVRですからCDの上に立たせるとして、さらにその台になるのは…AirPort BaseStationであります!分解して裏面の外装を使用。ビス穴を埋めただけー。あとは黒く塗って、ペーパーかけて、また塗って、ペーパー…さらにコンパウンドとポリラックで磨いて終了。つやつやです。本体もこのぐらい磨いたらカッコイイでしょねえ。無理ですけど。あとは上面にサターンの某ゲームのディスクを裏返しに両面テープでくっつけて、ドリルで穴をあけて終了!

とそうなど

萌黄白糸折鶴蘭。VHだけど、ソーラクスが小さい方だけど萌黄白糸折鶴蘭。まあそういうのもいいでしょう。

塗装、デカールとも指定そのままです。ソーラクスだけデカールが使えないのでマスキングして吹いて、レタッチして…です。まあそれなりに見られるからいいやってかんじー。髪の毛の卵は塗装です。デカール貼るより速そう。

スミ入れはエナメルで黒々と。バーチャロイドはスミを真っ黒にしたいから濃いめの塗料で筆塗りしているんですが、拭き取りがめんどくさいですねー。しかもキワをはっきりさせたいので乾燥を何度も挟みながらエナメル溶剤含ませた筆でナデナデの繰り返し。クリア吹きを挟みつつ何度かに分けて明瞭になるよう頑張ってみました。フェイは白くて拭き取り残しが目立つのでクリア吹く前にはコンパウンドを含ませた綿棒でさわさわナデナデ。

ダクト写真 デカール切り刻み現場写真

ほっぺたのインテーク?内部の黄色いとこは塗装するのがめんどくさかったのでデカールで処理。目玉模様のデカールを切り刻んで貼っています。デカールを水に漬けてからアートナイフの刃を押し付ける様にして平行四辺形に切断し、切ったデカールをインテーク奥に押し込みます。マークセッターを塗ってしばらく放置してからよじったティッシュでギュウギュウ押せばモールドに密着!ここのデカールは付けといて欲しいですね。ハセガワさんおながい。

余録

やりのこしたこと

ホントはお盆を光らせようと思ってたんですけどね。LEDの仕込み自体は可能ですがお盆を支持する指にワイヤを通さねばならんので工作と塗装にかなりの精度が要求されるわけです。特に塗装。入り組んでるのに筆塗り確定なので「あんまりやりたくないなー」と思ってたところにVR RIDERSの募集がきましたよ。「だって時間ないし」渡りに船といいますか、エクスキューズが用意されたといいますか、ともかくやめにしましたよ。

あとはVコンバータの発光ポイント。やっぱり光らないと寂しいですな。今度があったら光らせよう。

その他

ハンダ付けしながら組み上げるのが一番嫌だね!うかつにフラックス使ってそばかす娘にしたり、組み上げてみたらリボンが片方光らなかったり。後は接着したつもりなのにワイヤのテンションに負けて胸がピヨーン、とか。配線通す事を重視するなら胴体は後ハメせずに接着してガランドウに加工した方がいいかもしれません。

何気なく買ったクレオスのGXカラーの威力に衝撃。白の隠蔽力たけえー。クリアが吹いただけでテカテカだー。活かせてないけど。

クレオスの流し込み接着剤が超ベンリ。今更何を言ってやがるんだって感じかもしれませんが超ベンリ。

まあおわり。ともかくこんなん↓ができました。

フェイ発光動画

VR RIDERS@静岡ホビーショウ2008もデラーズクラブ合同展示会

VR RIDERS展示写真

詳細はたいぞうさんちのレポートにて。

VR RIDERSに参加したみなさん、おつかれさまでした。毎年VRは数体しか無かったわけですが、沢山並んで痛快壮快!

個人的にはやすさんのテムバリエーションに嫉妬の炎がメラメラです。部分塗装なんて問題ではないんですよ。模型は楽しめるかだけが勝負です。ちくしょううらやましいカッコイイ。

こっちはアレですよ、一機しか作れないから「どんな色が映えるかな」「失敗率が低いのがいいよな」とか考え悩んで萌黄白糸折鶴蘭!とか決めてるのです。ですがどう悩もうが凝って作ろうが一体は一体。なんてケチくせえええ。それに対して圧倒的な数のカラーバリエーションを並べちまう人がいる訳です!楽しんでるなー、と感じてもううらやましくてしょうがねえええええ。

2008年のホビーショウではグレタ・ガリーで大きさを、フェイで発光を実現しましたが、数だけはどうにもなんねえええ!今後もどうにもなんええええ!

ハァ。

まあ他人を羨んでも完成品は増えませんから、黙って2号機を作る事にしました。赤い奴。