しゅみ

でっかいアイアン・ギアーを作る

「戦闘メカ ザブングル」に登場するアイアン・ギアー型ランドシップの1/350模型、その製作記というか覚え書き。正確には2番艦のグレタ・ガリーです。20080330

いきさつ

アイアン・ギアー塗装前写真

富野信者のワタクシとしましては、やはりザブングルも好きなわけです。謎の飲み会で脚本の人にサインをもらったりすればなおさら。ミーハーですから。でもウォーカーマシンはそれほど思い入れがあるわけでもなかったりします。ザブングル世界で最も魅力を感じたメカといえば、やはりアイアン・ギアー型ランドシップです。同型艦が3隻登場し盗ったり盗られたり塗り替えたり壊れたりと活躍エピソードも多数。しかも主人公たちの動く家であり生活感全開。視聴者の思い入れも深くなろうというものです。とりあえずワタクシが最も好きな空想艦艇であっったりするわけです!


アイアン・ギアー塗装前写真その2

いつかは立派なアイアン・ギアーの模型を仕上げたいと思って1/1000キットを確保はしているものの、とりあえず脚の前後を切り離して、丸いプラ版を切り出して…いわゆる一つの絶賛放置中というやつです。放映が終了してすでに20年とかですか。そうそう手も動こう筈がありません。 そこに月刊モデルグラフィックスのザブングルコンテストの告知です。R3ウォーカーギャリアの添え物っぽい企画ですがまあそんな事はどうでもいい。これはいいきっかけではありませんか!募集はどう見てもWMメインなんですが、アイアンギアーしか作る気がないのでアイアンギアー。

つくります

まえおき
1/1000キットとの比較写真

スケールは1/350です。キットを使うつもりは無かったので1/1000はありえない。1/700だとなんとも小さい。そして他のものと並べやすくするために1/350。でももっと単純明快な理由がありまして、ヤマトに負けたくないわけであります。大きさ、形状をイメージするためにIllustratorで簡単な3面図を起こし、それを基準にプラ版を切り出して組んでいきました。

完成サイズは全長約53cm、全高約18cm、全幅約22cm。設定サイズと比べるとちょっと長めですね。

材料は…ほとんどプラ板とプラ棒。細かい面を作るのにちょっぴりアルテコ瞬着パテ。初めて使いましたが便利ですねー。後はタンパク質濃縮カラム、エッチングパーツとか真鍮挽物砲身とかピトー管。最後にちょっぴりラビアンローズwwwww。

他のランドシップと並んだ時に異形なのが魅力だと考えているのでデザイン面での大幅なアレンジはせず、アニメロボをバラしたものに見える、スケール通りのサイズのWMを収納できる、カッコわるくない、あたりを意識しました。このままWMになったら脚が厚めになります。でも脚を薄くするとランドシップとしてカッコ悪いのでやむなし。

設定画やら3面図、あまり信用できないのかもしれませんが、初代アイアンギアーとグレタガリーでちょっと異なる点があります。

このあたりを踏まえつつ設定を凝視、そして色々妄想しながら製作。

脚?
グレタガリー主砲アップ

構造を考えると艦首部分の収納スペースがありますから膝から下はほぼガランドウ。足首のバルジに砲塔の機構部が収められるでしょうか?しかも主砲の俯仰角は90º以上ある様ですから直下(戦車で言う砲塔バスケット部分ですか)にもかなりのスペースが必要です。スネの後ろ半分はほぼ推進機でしょう。横のエンジンポッドと同クラスのものが収められていると、それだけでほぼ一杯。とって付けた様なエンジンポッド、これもまた妄想をかき立てます。きっと設計当初は内装するエンジンのみで計画していたのでしょうが、あまりに鈍足なので付け足されたに違いありません。三面図からするとグレタガリーからは足裏のノズル径も大きくなっている様ですから、内蔵エンジンも出力が上げられているのでしょう。腿の中には浮上用ホバーノズルがありますね。こんな妄想を元にサイズ、形状をテキトーに妄想して立体化。艦首が下にはみ出てるのは嫌いなのでそこだけアレンジ。

砲塔サイズはかなり変えてあります。主砲は200mmとの事なので高雄の主砲砲身を使いました。とりあえず設定画より二周りほど小さく作ってみて、砲身をつけてみたら失笑もできないほどにバランスが悪かったので不自然でないサイズに小型化しました。測距儀とか照準用カメラは作ろうと思ってたけど時間不足で作ってません。劇中の台詞から口径はグレタガリー>アイアンギアーらしいですが、「口径」が口径なのか口径長なのかは不明です。3面図では砲身が太く長くなっていますから太め長めの砲身にしてもよかったかも。1/700の大和型あたりが使えるでしょうか?ちなみに台詞からすると主砲射程は「ギアギア>アイアンギアー2>アイアンギアー1」らしいんですが、カルダスの補給を受ける前にもアイアンギアー2の砲を換装した事があったり整備、パーツ寿命の問題があったならば、進陸?時のものより性能が悪化していないとも限らないですね。まだまだ妄想の余地があります。ギアギアに1/700大和、アイアンギアー1に1/350高雄を使って、グレタガリーをその中間あたりにすると並べた時に変化があって良いかもしれませんね。誰が3隻作るんだってハナシですが。

足の裏にあたる部分の大穴はタンパク質濃縮カラムのスリバチ状の部分を埋め込んでます。 推進機ポッド?は前述のカラムをぶったぎってそのまま使用。大胆に使用。後端部のみラビアンローズwww。

格納庫、艦橋まわり
アオリ写真

胸部は大型WMが2台横に並べるサイズの格納庫を確保しつつ、やたらとデカくはないサイズです。少なくとも1/350のザブングルなら横に2台並べられます。ギャリアは頭がつっかえるかもしれません。というか劇中でギャリアが分離格納されていた理由がこれかもしれないと妄想。でも中で合体してたよなー…。格納庫内は途中まで作ったんですが時間の都合で断念。エッチングがMOTTAINAI。ランドセルが展開した部分は貨物デッキと考え、格納庫から出入りするためのハッチとかエレベータを捏造しました。ここに荷物置いたら変形できないけど、普段は変形なんてしない筈だからたぶん問題ないのです。ところで格納庫の設定はかなり細かいのですが、いくつか矛盾があります。エレベータが4次元に消えてるとか、胸と胴の段差がないとか。些細な事ですけどね。

居住区の上二階は上等な人たちの部屋らしいので腕に通じる通路がここにあるのも変な気がしたので艦外に通路を設けてみました。胸前部の階段の踊り場から艦外通路に出て、肩の付け根からまた艦内に入るという極めて不合理な設計。まあ設定にLSでもWMでもない欠陥船、とありますからこのぐらいアリでしょう。エッチング使いたいしな!

艦橋は広すぎず、狭すぎず…アニメよりは狭くなっていますが、図面台やら潜望鏡はなんとか収まるサイズ。宗谷のエッチングパーツから舵輪を持ってきたのですが見えやしねえ!耳にはテキトウなレーダをつけました。性能は悪いらしいので小さいもの。アンテナはピトー管です。何のやつだったかは忘れちまいましたがファインモールド製でした。艦橋後部は展望台?の様なものとして手すりなどつけています。首?は長めの方がカッコいいんですが長過ぎるとWMに変形できなくなっちまいます。ちゃんと艦内に収納できるサイズに作ってみました。

丸いとこ。デッキ?

副砲は75mmとのことなのですが、細すぎてどうにもならなくなりそうだったのでちょっと太め。1/350高雄の副砲です。

サークルカッタ大活躍。補強を入れながらモリモリ接着。下にホバーノズルも付いてますし、変形用のフレームなども作ってみましたがあんまり見えませんの!

想定される変形方法は設定とちょっとだけ違います。具体的には腰サイドアーマー?あたり。アイアンギアーの変形では、居住区とか格納庫はタテヨコが変化しない様になってるんですが、腰サイドアーマーはブルーストーン保管庫という重要施設があるにも関わらず90º回転してしまいます。なんとも不合理に感じられるのと、前後アーマー?の大きさをかせぐ目的で、ここはスライドして閉じる事を想定。設定とは生えてる位置が微妙に違います。何を言ってるのか分からないかもしれませんが、まあ変な事を言う奴も居るもんだと思って下さい。

腕はねー、どうもあのシャッターが嫌い。手首引っ込むのが嫌い。腕が縮むのは許せるけど腕も手首も、というのは許せない!なぜだか分からないけど許せない!なので外装がスライドして手首を隠すという怪しい方式にアレンジしています。劇中では手首をニョッキリ出してドランを撃破というシーンがあるので迷ったのですが、手首カバーを縮めながら腕を延ばせば再現できる気がしたので断行。カバーじゃなくて手首をぶつけるのが意味不明だけどマンガだからね。ちなみに時間の都合で手首は作ってません。後ろから見るとガランドウです。シャッターにすればよかった。ひいい。

肩のバルジは排気ダクトみたいなもの、と判断。前にあるディティールをインテークっぽいものとして処理。

対WM機銃は1/700用の12.7mm機銃の砲身を使用。ただ小さくするだけだと見た目の差異が大きくなりすぎるので基部にあやしいバルジを一段設けてあります。基部から色を変える事で、砲塔自体が小さくなっても全体の印象が変わらない、というのを狙っていますが…どうでしょうね?そもそも小くし過ぎたかもです。

このへんは最後に作ったので、もうどうにも時間がなくて箱組全開。

とりあえずカタチを出して、最低限の筋彫りをしたらもう時間の限界です。無理ですってば。

錆び止め、長持ちさせるためにね。

塗装は思い切り良く。ホーミY-2が不調になってきたので新調したエアブラシが良い感じに働いてくれました。evolutionとかいうやつ。0.4mmノズルの威力は大したもんです。

グレタガリー側面全体写真
グレタガリー正面全体写真

ヒルマ汚しなどしようと思っていましたが、それすらも果たせず。テキトウ塗装のノッペリ感が劇中のグレタガリーを彷彿とさせるかもしれません。ところで額?の白いところとアンテナを塗り忘れてますね。まあいいや。もう黄色くて黄色過ぎて頭がクラクラしてくる。GGはエナメルでテキトウに手書き。WMを使ってペンキでグイグイ描いたものと考えてちょっと垂らしてみました。

しっかし正面から見ると歪みが目立ちますね。だが、違う考え方をすればカタチを出すだけで必死だったのにこの程度の歪みで済んでいるとも言える!言う!

反省会会場

製作期間が短か過ぎました。カタチ出した時点でもう赤信号全開だったので、ライン拾って色を載せた、それだけのシロモノになってしまいました。細部を作り込むとかいうレベルにはまったく到達していません。アップじゃ見せらんねー、というモケイ。完成度を上げるヒマがなかったので、せめてネタを付与しようと思ってグレタ・ガリーにしたんですが…まあしょうがねえ。

ただデカいだけの模型というのは非常につまらんのですが、展示会なんかでは極めてウケがいいです。目立つもんな!小さい物ばっかり作っている身としてはいつも悔しいわけです。ですがこのグレタガリーさえあれば今日からワタクシも物怖じなど忘れられます。もうグレタガリー大好き。宇宙一カッコいいランドシップですね。俺のグレタ・ガリーは世界一カッコいいですよ?そもそもグレタガリーを作った人間が世界にどれだけ居るのか知りませんけど。

買ってきたエッチングパーツもあまり使っていませんから、そのうち手を加えてアイアンギアーにしましょうかね。そのためにグレタガリーにしたんですけどね。でも一から作り直した方が速い気もします。でっかい物を作るのは初めてだったので学ぶ事が多かったです。いったん組んで、切断して、また合わせてみたいな事を何箇所かしています。胴とか腕とか。次作るなら計画的にケタを入れる事もできますから、より良いものができるでしょう。でもでもでかくて邪魔なんだよなー。でもでもでも同スケールのザブングルとウォーカーギャリアも作りかけ放置だしなー。格納庫とか作りたいよなー。うーん。

とりあえず静岡ホビーショウまでにザブングルだけ作って艦橋にしがみつかせる予定。